機械式時計の高級品は何が違うの?オーバーホール費用まで計算に入れよう
高級品ほど内部機構が複雑に作られている
機械式時計は内部のゼンマイが解ける力を振り子に伝えて時を刻む方法ですが、単に秒針を一定リズムで動かすだけでなく日付やクロノグラフ機能といった機能を高級品ほど実現しています。腕時計の体積は極端に大きくできないにも関わらず、多機能を詰め込むためには複雑な内部機構を設計しなければなりません。このため、高級品の機械式時計ほど部品点数が多く複雑な内部構造により精密に作られているわけです。
オーバーホール費用は職人の技術料が含まれる
機械式時計は電子部品を使わないので、内部の金属同士が擦れてしまわないように潤滑油やグリースが塗布されています。潤滑油により内部摩擦を抑えていても、数年間稼働すれば削れた金属粉が内部に溜まり動きが悪くなるでしょう。このため、3年程度を目安にしてオーバーホールが必要となります。そして、オーバーホール費用は内部構造の複雑さと部品点数の多さにより手間が大きく変わるので、高級品ほどオーバーホールの難易度が高く職人の技術料が占める金額が多くなります。
オーバーホール費用を含めて機械式時計を選ぼう
機械式時計を長く使い続けるためにはオーバーホール費用を3年ごとに払い時計職人へ依頼しなければなりません。シンプルな構造の機械式時計ならば数万円のオーバーホール費用で済みますが、高級品の場合には依頼可能な時計職人の数が限られてしまうためにオーバーホール費用は高額となりがちです。そこで、機械式時計の高級品を購入する際には、予めオーバーホール費用を払い続けることが出来るかどうかを見極めた上で判断する必要があります。
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